Multi Style NX

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Apple製品の端子を掘り下げる話

iPhone(初代)の発売は2007年。16年前です。

Lightning端子からUSB端子に変わりましたが、実はそれよりも前にある端子はiPhone登場以前からありました。

Dock端子とFireWire端子

Dock Connector to USB Cable

その昔、採用されていたのはDock端子です。

2003年4月のiPod(第3世代)から2011年のiPhone 4SiPad(第3世代)、iPod touch(第4世代)まで使われていたので、8年程iPhoneの端子まで採用されていました。

実はAppleのDock端子には2種類あって、つまみを押すことが必要な最初期のタイプと、現在もなお、Apple Storeで販売されている改良型のタイプがあります。

ちなみにDock端子はApple独自の規格ではなく、汎用的な規格です。ただし、使用するケーブルによってピンの数が違う場合が結構あるので、互換性は皆無と言って相違ないでしょう。

また、それ以前にはFireWireと呼ばれる端子が採用されていました。

ちなみにFireWireは1986年にAppleが開発したものですが、ソニーIBMなどが共同で1995年に「IEEE1394-1395」(IEEE1394)端子として標準規格化しています。


Dock端子から、Lightning端子へ。そして今・・・。

その後、2012年にDock端子の代替となる「Lightning」端子が発表され、これ以後のApple製品にDock端子が搭載されることはなくなり、現在はiOSでもサポートされていない端子となっています。

当時は歓迎ムードでしたが、EUの法案に対応する為にmicroUSB - Lightningアダプタが発表される等、「microUSBがすでに普及しているにも関わらず、独自の規格を搭載して、新型iPhoneiPhone5)に搭載する」というやり方は良くも悪くもAppleらしいやり方だなと思いました。

ちなみにこのLightning端子と同じ年には、大問題になったAppleの純正マップが登場しています。

この年は、Lightning端子の搭載やAppleの純正マップの登場で反惑を買っている人も少なからずいた気がします。

iPhone 15でのUSB-Cの移行に関しては「やっとかよ」というのが私の本音ですが、Appleのケーブルの変遷を考えると、MaciPadiPhone、そしてAndroidWindowsで一つの「USB-C」というケーブルが使える様になったことで、落ち着くところに落ち着いたのではないかと安心してる節もあったります。

WF-1000XM4もiPad mini6もNintendo SwitchもUSB-Cの時代にApple一社だけがLightningは明らかに異質でしたからね...。外出時に荷物減らしたい私はUSB-Cに移行してくれて本当に感激してます。


だらだらと話が長くなりましたが、最後に1つだけ。

Lightningもそうなんだけど、ウォークマンのWM-PORT。これは2007年から採用されていたソニーの独自規格です。2019年までにUSB-Cに置き換えられるまでは採用されていましたが。

なんと、Lightning端子の現役期間の11年より、1年も長い12年も現役だった端子です。

microUSBやUSB-C端子を使いたいと思った人は何人いたんだろうな...。と、思い、私はiPod(→iPhone)を愛用していました。

あくまで個人的な意見ですが、ソニーの独自規格・独自メディア(MD・UMDメモリースティック)は2023年現在、マイナーな規格が多いので、ウォークマンのWM-PORTが12年も現役だったのは数少ない例外だったんだなぁと・・・。

ある意味すげぇよ、WM-PORT。(褒めてはいません)