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名探偵コナン 黒鉄の魚影 感想

バイバイだね、江戸川コナン君…。

お待たせしました。コロナ禍で映画館で鑑賞できなかった年を除けば、約4年ぶりに劇場で見てきた劇場版名探偵コナン第26作「黒鉄の魚影サブマリン」の感想です。

例によって、超ネタバレありの感想ですので、それでもOKという方のみ続きをご覧ください。

Camera

今作の舞台となるのは八丈島および、八丈島の近海です。

八丈島近海には、世界中の警察が持つ防犯カメラを接続する為の海洋施設「パシフィックブイ」が停泊しており、世界各国のエンジニアが集結していました。

コナンは例によって、ホエールウォッチングから抜け出し、パシフィックブイへ行く、白鳥警部、黒田管理官の乗る警視庁の船に乗り込みました。

そして、パシフィックブイでは直美・アルジェントというエンジニアの中でも特に優秀だった女性エンジニアが「老若認証システム」と呼ばれるシステムを開発していました。

このシステムを用いることで、2人の人物の顔を顔認証し、同一人物かどうかを確認することができるという極めて優秀なシステムです。

Black

そしてそんな優秀なシステムをどこからか嗅ぎつけ、因縁の相手が…そう。黒の組織です。

コナン本編および過去の劇場版においても暗躍しており、コナンと灰原の体を幼児化させた名探偵コナンにおける全ての元凶的存在です。

そんな組織のベルモット、バーボンがパシフィック・ブイに潜入し、直美・アルジェントを誘拐し、老若認証システムの掌握に成功します。

その後、組織の一員であり、RUMの片腕であったキュラソー(故人・詳しくは純黒の悪夢を参照)の後任のピンガが密かに動き始めます。

まず、手始めに組織は掌握した老若認証システムを使い、宮野志保と監視カメラ上に映った灰原哀が同一人物であると認識。

その後、ウォッカピンガは灰原を拉致しようとしますが、コナン・阿笠博士の追跡と蘭による戦闘(ここをぜひじっくり見てください。漆黒の追跡者チェイサーにおけるアイリッシュ戦以来での戦闘ですから、かなり気合も入っています。)妨害されるも、なんと潜水艇内への拉致に成功してしまいます。

Memory

その後、灰原は先に拉致されていた直美と合流します。

しかし、直美はアメリカに住んでいたこともあり、同じボストンの学校に在学していた宮野志保の幼少期と似ていると告白。

直美は、スクールバス内でいじめを受けていた彼女の幼少期と、灰原を重ね合わせていました。

一方その頃、パシフィック・ブイ内部では殺人事件が発生。エンジニアのひとりである「レオンハルト」が何者かによって殺害されます...。

組織の潜水艇内と、同時に起きたパシフィック・ブイでの事件...。果たして一体、どうなる!?

Pinga

その後、組織は更に、冷徹に、非情に、暗躍していきます。

どうやら、老若認証システムの精度が思わしくなく、「灰原と宮野志保は同一人物ではない」ということが発覚した模様。

更なる追求のため、組織は直美の父親であるマリオ議員を抹消...。

直美は絶望しますが、灰原は「世代における差別」について言及し、直美を勇気づけます。

そして、コナンは八丈島におけるホイールウォッチングにおいて使用するはずだった潜水スーツと人工呼吸装置を使い、探偵団バッジで通信を取りつつ、魚雷発射口から2人を救出することに成功します...!

Pacific V

その後、パシフィック・ブイ内部においてはコナンが犯人を特定するために、腕時計型麻酔銃で、小五郎を眠らせ、眠りの小五郎の推理ショーを開きます。

補足

劇場版はおろか、原作・アニメでも、世良や安室の登場で本当に珍しくなってしまった眠りの小五郎ですが、ここも本作の見どころではないでしょうか。ちなみにから紅のラブレター以来の眠りの小五郎となりますので、劇場版のみで換算すると約7年ぶりとなります。

その後、エンジニアの1人であるグレースが犯人であると発覚、同様にグレースがピンガであることが発覚します。

彼は組織の潜水艇内に戻りますが、組織の重要機密が大量に入った潜水艇がジンにより爆破されてしまい、死亡してしまいます。

その後、コナンは潜水艇内部から脱出をしようとしますが、灰原の人工呼吸によって、一命をとりとめます。

ここを見たときは正直言って「はぁ~お前、ちょっふざけんじゃねえぞ、灰原...」(灰原ファンの皆様。本当にごめんなさい。悪気はないんです。)と僕は思ったんですが、最後に灰原が蘭にキスをしたことで、もう全て許してあげましたよ。

やっぱり、灰原もコナンと蘭に幸せになってほしいがための行動だったんだなぁと。

そして、直美は羽田空港(劇中で明言されていませんが)でコナン・阿笠博士・灰原に見送られ、その様子を精度を間違えるきっかけとなったベルモットによる返送だと発覚したところで、本作の物語は幕を閉じます。


総括

純黒の悪夢以来となる組織を題材にした、3回目の映画でしたが、個人的にはかつてない壮大な規模と物語に胸を躍らせ、一秒も見逃せない緊迫した映画でした。

灰原が題材の映画ということで、赤井と降谷もかつてのコードネーム「バーボン」、「ライ」で呼び合ったり、今までの蒸留酒の酒をコードネームに用いた組織のメンバーの登場など、オールドファンも思わず「おお」と思ってしまうファンサービス満載の映画でした。

「黒鉄の魚影サブマリンは絶賛上映中です。GWにぜひ!

Trailer

(※下の映像は金曜ロードショーにおけるハロウィンの花嫁の放送終了後に公開された特別映像です!)