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Google、Linuxカーネルの脆弱性に対応した修正パッチをオープンソースで公開。

http://www.flickr.com/photos/17956027@N00/5153816526

photo by byte

先日、多数のAndroid端末に関するゼロデイ攻撃を受ける可能性がある脆弱性Linuxカーネルに存在することが先日、多くのメディアで報じられました。

それを受けてGoogleは、現地時間21日に、この問題に対処するセキュリティパッチをオープンソースで公開し、パートナー企業に対して提供したことを明らかにしました。

また、このセキュリティパッチは、セキュリティパッチレベルが2016年3月1日以降の端末が対象になるとのことです。

影響を受ける端末と今後

http://www.flickr.com/photos/35034351734@N01/4118685804

photo by niallkennedy

今回の脆弱性を利用すれば、アタッカーは、root権限を奪取して端末を完全にコントロールされることが可能になってしまいます。

http://www.flickr.com/photos/103897705@N04/11203869023

photo by AtitaSoft Technologies

今回の端末の対象は、Linuxカーネルを使用している66%の端末が攻撃対象になると言われており、今回の脆弱性を含んでいるAndroidのバージョンは、Android 4.4'KitKat)以下の端末のみで、Android 5.0(Lolipop)以上の端末には関係ありません。

これは、SELinuxと呼ばれるLinuxカーネルのアクセス制御機能のおかげで、SELinuxを搭載しているAndroid 5.0(Lolipop)以上のOSは、今回の脆弱性を突いた攻撃をブロックしてくれます。

また、Android以外の組み込みLinuxにおいても、影響を与えることからRedhutやSUSELinuxのセキュリティチームとともに修正パッチを作成しています。


 AndroidLinuxは、多くの端末でカスタマイズが行われた状態で出荷される為、HTCやSonyなどのAndroid OSを開発しているメーカーやDebianUbuntuなどのLinux OSは修正パッチの作成に手を焼きそうですね。

ソース:Google+ 経由:GIGAZINE