今日は、iPhoneのコアとも言える部品のお話。
wccftechは、本日、iPhone 7 / iPhone 7 Plusに搭載されているクアッドコアのSoc「A10 Fusion」チップについてTSMCのみが供給しているとTSMCの張忠謀(モリス・チャン)会長明かしたと報じました。
iPhoneのCPUの歴史
iPhoneのCPUはQualcommのSnapdragonやIntel AtomやMediaTek Heiloなどを採用しておらず、独自のAチップシリーズを採用していますが、これらを採用する前はSamsungのCPUを採用していました。
その後、初代のiPad/iPhone4で初めて、A4チップが採用され、現行のAチップシリーズが始まり、これ以降長きに渡り、Appleが自社ブランドを冠するブランドとなり、製造はサムスン電子のみの流れがA7チップまで続きます。
しかし、A8チップは、サムスンではなくTSMCが製造を担当し、A9チップではAチップシリーズ初の2社製造となりサムスン・TSMC両メーカーがCPUを製造を担当しました。
因みに、iPhone6sではA9チップの製造担当のメーカーの違いにより、CPUの性能に差があり、問題となったこともあります。
今回、A10 Fusionチップで再び、TSMCの独占供給に返り咲いたのは、A9チップにおける性能差問題を踏まえた可能性もあながち間違いではないかもしれませんね。
因みにiPhone 7 / iPhone 7 Plusにも似たような性能差問題は存在し、通信品質に差があるとのことですが、日本では性能が上のQualcommのモデムチップのみが採用されている為、そこまで深く考える必要はなさそうですね。
ソース:WCCFtech