いよいよ、来週の金曜日から全11話で描かれるアニメ・ポケットモンスターのサトシの旅の最終章と銘打たれた「めざせポケモンマスター」が放送されます。
「サトシ=10歳」の固定観念を崩す為の物語?
今回のお話は、ある種今まで25年もの間、継続採用されてきた「サトシ=10歳」という設定から飛躍して、ポケモンマスターになる為の物語だと思います。
そもそもポケモンマスターの定義とはいったい何なのかそれすらわかりませんが、サトシ少年が答えを見つけ、成長し、その後の道を指し示す為の物語であると言っても差し支えないと思います。
ゲームでは数年後の時系列の話が取り扱われることもあったのに対して、アニメ版では現代のサトシとピカチュウの姿のみが取り扱われてきました。
その為、サトシとピカチュウが年齢的に成長することなく、物語が行われてきましたが、成長と時間経過を費やすことで、これまでとは違った角度と視点で物語を動かすことが可能になります。
そういった意味でもとてもめざせポケモンマスターは「サトシ=10歳」という固定概念を打ち砕く素晴らしい作品であると言えるのではないでしょうか。
そもそも、ポケモンのゲーム作品を見てもらえばわかると思いますが、「ブラック・ホワイト」の時点でプラズマ団が「ロケット団やギンガ団が暗躍していたからあまり表立って活躍できなかった」などというセリフがあるように、基本的にシリーズ作品が後になればなるほど、時系列は進んでいくということが前提でした。
ただ、アニメでそれをやると、サトシやレギュラー陣の年齢が変わっておらず、肉体的にも成長していないことから基本的には時系列が変動することは皆無です。
アニメとゲームで同じように時間を進められないというのは主人公が変わらないからこその弊害ですね。