現地時間6月22日(日本時間6月23日未明)に開発されたApple WWDCの基調講演内で発表された新製品・新サービスに関するまとめです。
watchOS7
まずはwatchOS7から。
ウォッチフェイスのカスタマイズが更に拡張され、今まで以上に自由にコンプリケーションを配置することができるようになりました。
また、作成したウォッチフェイスは簡単にSNSやウェブサイト等で共有することができるようになります。
また、新たに睡眠追跡が標準で実装されます。
適用時はおやすみモードがオンになり、夜は自動的にApple WatchとiPhoneの画面が暗くなります。
また、起床時には現在のApple Watchのバッテリー残量と天気が表示されます。
また、watchOS7では手洗いの自動検出が可能になり、20秒間のウォッシュタイマーが起動し、短い場合はもっと手洗いをするように促されます。
watchOS7は、Apple Watch Series 3~5向けに今秋に提供される予定です。Apple Watch Series1・Series 2は今回からアップデートの対象外となります。
iOS14
iOS14ではホーム画面にウィジェットを配置することができるようになりました。また、スマートスタックと呼ばれる機能をオンにすることで、ユーザーの範囲に合わせてウィジェットが自動で切り替わる機能も実装されます。
またAppライブラリと呼ばれる機能も実装され、使っていないアプリを非表示にすることもできるようになります。
また、着信画面・Siriが今までよりもコンパクトに表示され、Siriは全画面表示が完全に廃止されました。
また、ピクチャー・イン・ピクチャーに対応しました。ビデオ通話中や動画視聴中でも並行して2つの作業をこなせるのはいいですね。
また、マップアプリには自転車と電気自動車用の検索機能が追加されます。電気自動車の充電スポットもわかるみたいです。
iPadOS14
iPadOS14では検索画面が刷新され、アプリの中のファイルや設定も検索してくれるようになります。
また、iPadOSのアプリに新たに「サイドバー」が追加されます。ドラッグ&ドロップ等の様々な機能が直感的に行えるようになります。
また、Apple Pencilによる手書き入力が新たにサポートされます。
macOS11.0 Big Sur/Apple Silicon
そして、今回の発表の大きな目玉となったのがmacOS11.0 Big Surです。バージョン番号が一気に11.0になったことからわかるように、今回は久しぶりのメジャーアップデートです。
まずは、アイコンについて。全体的に刷新され、影がついたアイコンが増えたように見えます。
コントロールセンターが追加され、Wi-Fi、BTのオン・オフなどが追加されています。画面輝度・音量の調整等のUIも変更が加わっています。
標準で搭載されるSafariにも新しいタブページの背景、お気に入り、Siriによるおすすめのサイトの表示がなされるようになっています。
また翻訳機能も実装されています。
そして、ここからが大きな話題でした。Appleが2001年のMac OS X以来Macで採用し続けてきたIntel製CPUから脱却し、iPhone・iPadと同様に自社製CPU「Apple Silicon」へと切り替えることが発表されました。
ただし、Intel製CPUからApple Siliconへの移行は2年間かけて行われ、XCodeでは既存のCPUとApple Silicon向け双方用のアプリを作成できる機能が実装されます。
また、開発者向けには動作検証用としてA12Z Bionicチップ搭載のmac miniが用意されています。