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「あつまれどうぶつの森」というタイトルが出ることをずっと待ち望んでいました。その存在が公になったのは2018年9月のNintendo Direct。そこから1年半の時間を経て「あつまれどうぶつの森」はリリースされました。
Wii Uでリリースされなかったので、本編シリーズとしてはおよそ7年4ヶ月ぶり。据え置き機向けとしては11年4ヶ月ぶりと長い空白の時間がありました。そんな満を持して登場したシリーズ最新作を3ヶ月遊んでみて思ったことについてじっくりレビューしていきます。
チュートリアルがより柔軟に
シリーズの導入部分のチュートリアルは引っ越してきて、その後借金を払えずにアルバイトをしていくという部分で概ね共通していました。(とびだせのみ村長に限りメモリアルツリー設置等の追加行程がありました)
しかし、あつまれどうぶつの森は冒頭から異なりました。
①プロフィールの設定
②地図の地形選択
③島上陸
④テント張り・フルーツ採取等の雑用
⑤島名の決定
なるべくシンプルにかつ、どうぶつの森シリーズにおける基本操作を覚えてもらえる親切な構造に刷新されています。
また、この①~⑤に限り。時間軸が昼~夜で現実時間と連動していないというのが過去作との最大の特徴で、ベッドに座ってから初めてプレイヤーの時間とNintendo Switchの本体時間は同期し始めます。
DIYという概念
過去作にない特徴として「DIY」という概念が存在します。
プレイヤーはフィールドに落ちている素材を使い、道具・家具・床等のアイテムをクラフトしていきます。Minecraftのクラフトと概念は同じです。
また、過去作にもあった要素として「リメイク」をすることでアイテムの外観を変えるシステムがあります。(ただし、リメイクキットが家具毎によって異なる枚数が必要)
DIYレシピは最初から全てが揃っているわけでなく、島民や訪問どうぶつからもらうことで少しずつ拡張していくことができるようになります。
DIYレシピはアイテムとして存在しているのでユーザー間でレシピカードを交換することで重複していたとしても互いの目当てのレシピを交換することができるというシステムになっています。
住民の勧誘方法に変化
今作ではマイル旅行券で行ける無人島にどこの島にも在住していないどうぶつがいて、そこから住民を勧誘することもできます。
過去作と同様にキャンプしている住民を勧誘したり、フレンドの村から移住を促すこともできます。
村を自分好みにカスタマイズできる「島クリエイター」
今作には過去作にない要素として島クリエイターという要素が存在します。
島の崖を添削したり、河川部分の調節をしたり滝を作ったりすることができたりしています。
今までのどうぶつの森では地形は固定されていて、坂や橋の取り付け等でカスタマイズすることができましたが、今作では大幅に拡張され、自分好みに島を作り変えることができます。
過去作にない要素が大量に含まれていて、従来のどうぶつの森を知っている方も、そうでない新規にソフトを遊んでくれる人にも楽しめる非常に素晴らしいソフトに仕上がっていると思います。
この記事を書いている今も残念ながら、まだどうぶつの森及びNintendo Switch/Switch Liteは安定した供給ができておりませんが、本作は時間をかけてじっくり遊ぶのに向いているソフトだと思います。外出先ではローカル通信/携帯モードで、家ではオンライン通信で友達と通信することができるので、時と場所を選ばずにNintendo Switchの特徴である「持ち運べるゲーム機」であることを活かせるゲームとして丁寧にかつ、非常に重厚に作られていると思います。
現実と同じ時間が流れる島で、自由気ままに暮らすことができる「あつまれどうぶつの森」を、ぜひ。多くの人に楽しんでいただけると幸いです。