2017年5月10日から5月12日まで開催中のMicrosoftの開発者向けイベント「Build 2017」のレポートです。
今年は、例年のような基調講演のスクリーンショットではなく、twitterや公式プレス画像から画像を引用してお送りしていきます。
Visual studio 2017 for Mac、正式版へ
11月に正式発表され、プレビュー版が配布されたVisual Studio 2017 for Macですが、いよいよ正式版にランクアップ。
macOS上で、Android、macOS、iOS、tvOS、watchOSやウェブやクラウド向けアプリをXamarinと.NET Coreを利用して開発することができるようになります。
これまでは、Macでの開発環境といえば、ほぼXCode一択でしたが、Visual Studioの登場で大きく変わるかもしれませんね・・・。
もうケーブルなんて、必要ない。 Xamarin Live Player登場!
さて、開発環境といえば、今まではVisual Studioでアプリをデバッグするときには、USBケーブルでデバイスを繋ぐ必要がありました。
しかし、そんな日々ともお別れになります。そう、Android・iOS用「Xamarin Live Player」を使えばね。
Xamarin Live playerでは、Windows/Mac向けのVisual StudioとQRコード経由でペアリングすることで、Visual studioで行われたコード修正がデバイス側に瞬時に反映されます。
因みに、Xamarin Live playerは、Visual Studioの設定画面から設定可能ですので、特別、拡張機能をインストールする必要はないです。
Xamarin Live playerの専用アプリは、現在Google PlayストアとApp storeでアルファ版がリリースされています。
ソース:Xamarin blog
Windows 10 Fall Creators Update(開発コードネーム:Redstone3(RS3)
9月に予定されている大型アップデートについても、一部情報が解禁されました。
よりダイナミックに・・・。「Fluent Design System」登場!
Windows 10 Fall Creators Updateの最大の目玉としてシステム全体で「Fluent Design System」と呼ばれるインターフェイスが導入されます。
光・奥行き・動き・素材・スケールといった5つの要素に焦点をあてた平面的でありながらも、パワフルでダイナミックなインターフェイスを実現しています。
ちなみにこのデザインは、Windows/iOS/Androidと言ったクロスプラットフォーム向けにも適用できるようになっており、VR関連のデザインにも使用できるようになっています。
思い出の写真をまとめて・・・「Story Remix」
Windows 10 Fall Creators Updateでは、手持ちの写真や動画をリミックスして1つの動画を作成することができる「Story Remix」が追加されます。(iOSの写真のメモリー、Googleフォトのアルバム・・・うっ・・・頭が)
また、人工知能によるタグ付け機能も追加されたとのこと。
時間を遡って、アプリを起動!「Timeline」
Introducing Timeline. Easily jump back in time to continue where you left off. #Windows10 #MSBuild pic.twitter.com/e3gxhXnp6W
— Windows (@Windows) 2017年5月11日
Windows 10 Fall Creators Updateでは、過去にやめた作業を止めた場所からやり直せる「Timeline」と呼ばれる新しい機能が追加されています。
WordやExcelなどのOfficeソフトで使えたファイルの自動保存機能を更に強化した機能ですね。これは便利かも。
Cortana will help you pick up where you left off, even as you switch from PC to phone. #Windows10 #MSBuild pic.twitter.com/71JsD5xtEh
— Windows (@Windows) 2017年5月11日
ちなみにこの機能は、Cortanaが通知してくれる機能も備わってます。人工知能が教えてくれるなら安心かも。
Cloud Clipboard(仮)
Windows 10 Fall Creators Updateには、iOS/Androidデバイス間でクリップボードを共有できる機能が実装されます。
macOSのユニバーサルクリップボードのWindows版で、更にAndroidに対応させたような感じですね。
Windows 10向けにiTunesなど様々なアプリが登場します!
個人的に、これが1番のサプライズだったと思います。
Appleの音楽ライブラリソフト「iTunes」のWindowsストアアプリ版が年内にリリースします。(しょっちゅう喧嘩しているのによく出せましたね。)
これにより、先日発表された、新エディション、Windows 10SでもAppleデバイスの管理が可能となります。(Windows 10 Sではストアアプリしか起動しないので、x86の従来のiTunesはWindows 10 Proにアップグレードしない限り、起動不可)