まだ見たことのない君を、探しに行く。
角川文庫より発売されている「君の名は。」の小説版のレビューです。
フォント表現で見やすく
小説版を読むにあたり、「挿絵(アートワーク)」が一切ないことに若干違和感を感じました。
その代わり、小説版ではフォントの表現が新たに加えられており、強調すべき文面などの一部の場面では明朝体からゴシック体に変更されており、文章を読む上でとてもおもしろかったのが特徴的です。
これは、実際に読んでいただければわかると思います。
三人称視点で語られる物語
映画とはまた別の三人称視点で語られるのが特徴的な今回の小説。
状況説明が映画より鮮明に描かれている為、状況を把握しやすいのが特徴的です。何よりラストのクライマックスでは映画館で感じたあの緊迫感を再び感じることができる流れを小説でも感じることができてよかったと思います。
序盤の三葉・テッシー・サヤちんの会話のシーンは、電車の中で見ていて、なんとも微笑ましいような気がします。テッシー、カフェって言って、自販機はあかんって。
最後に
ちなみにこの本の発売は6月なので、映画公開よりも先に発売されているわけになるのですが、映画と小説版の差異はほとんどないですが、映画のほうが演出としては伝わりやすかったと思うので、先に映画を見てから、小説版を読むことをおすすめします。
ちなみに僕の脳内ではRADWIMPSの曲が常に流れ続け、映画を彩った数々の名曲たちとシーンを思いながら、読んでいました。