まだ会ったことのない、君を探しに行く。
「これってもしかして・・・」「俺たちは夢のなかで、入れ替わってる!?」
「放課後?わりぃ、今日、俺これからバイト。」
「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」
2016年8月26日公開新海誠監督作品第7弾「君の名は」感想です。
作品のネタバレを多く含む為、ネタバレOKな方のみ続きを読むをクリックしてください。
Story
千年ぶりとなる彗星の来訪を1ヶ月後に控えた日本。
田舎暮らしの女子高生・三葉は父親の選挙活動や家計の神社の古き風習に翻弄され、都会暮らしへのあこがれを強く抱いた毎日を過ごしていた。そんなある日、三葉は「男子になる」夢を見る・・・。
そして、同じ頃、都会ぐらしの男子校高校生瀧も「女子になる」という不思議で、似た夢を見ていた・・・。不思議な夢は繰り返され、時間は明らかに欠落していた…。入れ替わり生活に慣れたその時、2人の間にとんでもないことが起きる！
Crossover Story
物語の始まりは、いつもと全く変わらない日常ではなかったです。
都会慣れしていない瀧と、田舎生活に戸惑う三葉。
2人は、夢の中の出来事だと割り切っていましたが、お互いに「女なら必ずある男子を誘惑するアレ」「女が見たら絶対赤面しちゃうアレ」を見て、リアルすぎる夢だと思い始めます。（新海監督何してるの…。）
因みに、ここであえて表現をぼやかしているのは、あまりリアルに書き込みすぎると…ね。察してください。
やがて2人はスマホの日記アプリで情報を共有しあい、入れ替わっていく中での約束事を共有していきます。
Connect
2人の疑惑はやがて、確信へと変わり、本当に入れ替わっていることに気が付きます。そして、入れ替わりはいつしか途絶え、瀧は本当に会ってみたくなり、岐阜を訪れます。
しかし、そこに書かれていたのは…「三葉が3年前に隕石落下事故で亡くなっていた」ということでした。…え？
そして、岐阜の山で3年前に作った口噛み酒を飲んだ瀧は、再び…三葉の体と入れ替わります。
Real
入れ替わった瀧は、隕石墜落事故により街が壊滅し、皆が死ぬということを説明し、大作戦を敢行。
そして、三葉も瀧を探し始め、そして、2人はついに本当に会うことに成功しました。今度は忘れないようにと名前を手のひらに書くのですが、2人の記憶は再び欠落してしまいます。
Your Names
隕石事故による避難は成功し、全てが平穏に終わったはずでした。
数年後、三葉は、東京に引っ越しますが、名前を思い出せない人のことが引っかかり続け、瀧も引っかかり続け、就活を始めていました。
電車の中で、数年前にすれ違っていたのと同じように、2人はすれ違い、お互いの名前を問いかけ合い、物語は終了します。
記憶のみならず、時間をも入れ替わっていた2人の物語。
男子だからわかること、女子だからわかること。他の人とは違っていたけれど、とっても楽しそうで、時に勇敢だった2人に出会えて、本当に良かったです。
出会い、記憶、恋。そして名前を忘れずに生きていくことが大事だとわかりました。
ありがとう、「君の名は。」
