是非ともリベンジして欲しいですね。
Googleは、本日自社の公式ブログにて自社の人工知能(ITMediaや一部報道ではディープランニング)「AlphaGo」が囲碁の試合で人間に勝利したことを正式に発表しました。
Alpha Goと一般的な人工知能の違い
GoogleのAlpha Goと一般的な人工知能との違いを説明します。
従来の人工知能は、全ての手筋を総当りで調べ、もっとも分の良い選択肢を取る方法を取っていました。
しかし、これは選択肢の少ないゲームでのみ通用する方法。囲碁の場合、考える選択肢は10の170乗もある為、この方法は通用しません。(チェスは10の100乗)
AlphaGoでは、従来より洗練された総当りの方法と深層神経ネットワークを組み合わせています。これらの深層神経ネットワークは、基盤の情報を入力として受け取り、数百万の神経回路に似た接続を持つ12の異なるネットワーク層で処理しています。
ポリシーネットワークが次の手筋を選択し、バリューネットワークがゲームの勝者を予測しています。
人間のベテラン棋士がかつて用いた3,000万の手を覚えさせることで、AlphaGoは人間の次の1手を57%の確率で予測できるよう至りました。
神経ネットワーク間同士で何千回と勝負をさせ、教科学習法として知られる試行錯誤処理を使い接続を調整することで、AlphaGo自身が新しい戦略を発見させるまで訓練を行ない、AlphaGoは、他の人工知能プログラムとの対戦では499勝1敗という成績を収めました。
そして囲碁欧州チャンピオンであるファン・フイ氏との勝負においては5勝0敗で完勝した。一般的な機械学習技術が自分自身で判断を行ない、囲碁の勝負で人間に勝利したのはこれが初。Googleでは今後、世界チャンピオンである中国の李世ドル氏にも勝負を挑みます。
Googleではこの人工知能技術を、気候モデリングや複雑な病疫分析など、現実世界での重要な問題解決に適用していくとのことです。
今までの人工知能とは違った思考ルーチンを持ったAlphaGo。日本でもニコニコ生放送で人工知能「Zen」との対局が生中継されるなどと注目されています。
また身近に搭載されている人工知能(AI)では、Apple社のiPhone・iPad・iPod touchに搭載されているSiriが最もよく知られていると思います。
人工知能の発達によって、私達の生活がより便利になっていくことは確実ですので、今後も新たな人工知能の情報に期待しましょう。
因みに、今回の対局の模様は、Google Deepmind公式Youtubeチャンネルで動画が公開されています。
ソース:Google Japan blog 参考:PC Watch