以下、ネタバレありのためネタバレOKな方のみどうぞ。
なぜなら、細田氏の監督は人間描写や風景を鮮明に描いてくれるから。サマーウォーズのラストの大縁談、時をかける少女の冒頭のシーンなど。
今回の作品では、序盤に主人公である「おおかみおとこ」が死ぬという大だねがあったが、人間の死を乗り越えて、孤独なまま2人のこともを育てていけるということはとても難しいことだし、都会ぐらしの難しさを痛感し、外れの田舎里で暮らす光景は四季それぞれの描写が描かれていてよかったです。
おおかみこどもという目立った独自設定がこの作品の心理描写を動かす物語の中枢として機能していたため、難しい伏線もなく、誰にも手軽に楽しめる作品であることが評価できる素晴らしい作品だったと思います。